突然の別れをどう生きるか（山本洋子）

出版・編集・企画：杜の都仙台の出版社「本の森」ホームページ

突然の別れをどう生きるか
英文学者・阪田勝三先生からの手紙

山本洋子編著
定価（本体1200円＋税）
ISBN978-4-904184-52-3
最愛の伴侶との突然の別れ。悲しみに沈む著者に慈愛に満ちた手紙を送ったのは、敬愛する大学の恩師だった。
夫の死をきっかけに恩師との間で始まった手紙のやり取りは20年以上に及んだ。
その恩師、元宮城学院女子大学学長で、英文学者の阪田勝三さん（故人）が書き送った50通を超える手紙には、人間愛にあふれた美しい言葉の数々がちりばめられている。
シェイクスピア、ヘミングウェイ、Ｔ・Ｓ・エリオットなど、珠玉の英米文学からの引用を交えた生きる指針に著者は慰められ、励まされ、生きる希望をみつけていく。

「悲しみは求めなくともやってきます。
次々とこれでもかこれでもかと。
しかし喜びは求めなければ決してやってきません。
どんなささやかなよろこびでも、
必死に求めなければ決して手に入りません。
人が何と言おうと気にせずに、
今はあなた自身を大切に、
生かしつづけるより他ありません。」

■阪田勝三（さかた・かつぞう）
和歌山県出身。大正４（1915）年生まれ。東北帝国大学法文学部卒業（英文学専攻）。同大学助手を経て、旧制仙台高等工業高校専任講師、海軍教授（三重海軍航空隊）。
戦後、宮城学院女子専門学校、同女子大学で教鞭を執り、昭和44年同大学学長、昭和47年日本大学文理学部教授、昭和51年文学博士、昭和61年から平成８年まで学校法人クラーク学園理事長。平成22（2010）年９月歿。

主な著書

 ことばの森から美しく生きる 48の断章

■山本洋子（やまもと・ようこ）
福岡県小倉市生まれ。東京、仙台、夕張と転居、国学院大学文学部卒業。日本大学文理学部大学院英文科博士課程満期退学。英国ケンブリッジ大学に客員研究員として短期留学。
東海大学、日本大学などの非常勤講師、平成２年佐野短期大学専任講師、助教授、同大学特任教授（平成15～20年）。
平成24年３月、日本大学非常勤講師定年退職。東京都在住。