荒浜湊のにぎわい（井上拓巳）

出版・編集・企画：杜の都仙台の出版社「本の森」ホームページ

よみがえるふるさとの歴史シリーズ１
荒浜湊のにぎわい

～宮城県亘理町荒浜～
東廻り海運と阿武隈川舟運の結節点

井上拓巳（さいたま市大宮盆栽美術館主任）著
定価（本体800円＋税）
ISBN978-4-904184-62-2
よみがえるふるさとの歴史シリーズ待望の発刊

【刊行にあたって】平川新（ＮＰＯ法人宮城歴史資料保全ネットワーク理事長）

2011年３月11日に発生した東日本大震災は、多くの人々の命と財産を奪いました。自然とともにあった生活も破壊され、残されたのは悲惨な光景でした。
私たちＮＰＯ法人宮城歴史資料保全ネットワークは、震災直後から被災地をめぐり、多くの歴史資料を救出してきました。歴史資料とは、旧家の土蔵や倉庫の中に保管されてきた古文書のことです。

保全活動を続ける中で私たちは、被災地の方々から、祖先や地元の歴史について尋ねられることがしばしばありました。巨大な地震と津波で激変した故郷を前にして、祖先や地元の歩みを知りたいという思いがこみ上げて来ているのだと思います。
震災復興に取り組む地域では、これまで先人たちが積み重ねてきた歴史や文化を、新たな町づくりに生かそうとする取り組みも見られます。そのためには、歴史を蘇らせなければなりません。
私たち歴史研究者がお手伝いできることは、いま残されている歴史資料から、その地域の歴史を復元し、先人の歩んだ姿を再生させていくことです。
失われたふるさとの歴史を蘇らせて、被災地の方々のこころの復興に少しでも役に立つことが出来ればと考えて、このシリーズを企画しました。

□企画・ＮＰＯ法人宮城歴史資料保全ネットワーク □発行・蕃山房 □発売・本の森