紗帆の小さな不運（栗野中虫）

出版・編集・企画：杜の都仙台の出版社「本の森」ホームページ

紗帆の小さな不運

栗野中虫著
定価（本体500円＋税）
ISBN978-4-904184-95-0
若手の新人女優・神代紗帆（さほ）がフィジー諸島でのグラビア撮影中に巻き込まれた珍事件。
乗っていたボートが沈みかけ、マネージャーと共に海中に転落してしまった彼女が流れ着いたのは、人影のない絶海の孤島だった！
その島には、元大学教授を自称する日本人の中年男性が１人で暮らしており、やがて紗帆と中年男性との奇妙な共同生活が始まる。男性の手伝いでいかだを造って島を脱出しようと試みる紗帆。そこに大型ハリケーンが襲いかかる。
彼女は無事日本に帰ることが出来るのか？そして中年男性の正体とは？
ボートの底で見つかった故意に開けられた穴、周到に計画された遭難事件の謎・・・がやがて明らかに。
南の島を舞台に、男女の機微をコミカルに描く小品。

■栗野中虫（くりの・なかむし）
1960（昭和35）年、宮城県生まれ。仙台市太白区在住。

■主な著書

 グッド・オールド・デイズ
 ラオコーンの情景